ヘナで白髪染めをするデメリットを、正直に書きます

ヘナで白髪染めをするデメリットを、正直に書きます

ヘナの白髪染めには、はっきりした弱点があります。当店はヘナ専門ですが、それでも隠さずに書きます。合わない方が来てがっかりされるほうが、お互いにとって損だからです。

大きく6つあります。

  • 髪を明るくできない
  • 色をほとんど選べない
  • 時間がかかる
  • パーマや縮毛矯正がかかりにくくなる
  • 施術の直後はきしむことがある
  • 植物由来でもアレルギーはゼロにはならない

順に説明します。

髪を明るくできないのは、なぜか

ヘナには脱色の働きがないからです。

一般的な白髪染め(アルカリカラー)は、髪の中のメラニン(髪の黒さをつくっている色素)を薬剤で脱色し、そこへ染料を入れます。だから元の髪より明るくできます。

ヘナはこの脱色をしません。ヘナの葉に含まれるローソンという赤橙色の色素が、髪の主成分であるケラチン(髪の約8割を占めるタンパク質)と結びついて色が残るだけです。黒髪の色はほとんど変わらず、染まって見えるのは主に白髪の部分になります(出典)。

「今より明るい髪色にしたい」という希望には、ヘナは応えられません。ここは技術ではどうにもならない部分です。

色は選べるのか

ほとんど選べません。ヘナ100%で染めた場合、出る色は赤褐色からオレンジの範囲です。

しかも、同じヘナで染めても白髪の量によって見え方が変わります。白髪が1割程度なら赤みは近くで見ないと分からない程度、3割程度で全体的に赤茶が目立ち始め、5割を超えると全体がオレンジ寄りに見えます(出典)(出典)。

暗くしたい場合はインディゴ(ナンバンアイの葉。青系の色素)を混ぜるか、ヘナのあとに重ねて染めます(出典)。ただしインディゴを一度入れると、その部分はあとから明るくすることがさらに難しくなります。将来的に明るい色に戻したい可能性があるなら、最初にお伝えください。

なぜ150分もかかるのか

塗って、置いて、洗って、乾かすまでを省略できないからです。

当店の施術は、カウンセリング15分、塗布30分、放置30分、シャンプーとトリートメント15分、カットとスタイリング45分、アフターカウンセリング15分の合計150分です。2度染めを追加すると、さらに1時間ほど延びます。

一般的な白髪染めの倍近い時間がかかります。「30分で終わらせたい」という方には向きません。

料金も安くはありません。当店はカット・トリートメント込みでショート22,000円からです。時間と価格の両方を許容できるかどうかは、最初に考えておいたほうがいい点です。

パーマや縮毛矯正は、かけられなくなるのか

かけられなくはありませんが、かかりにくくなります。

ヘナの色素は髪の表面に染着します。この層がパーマ液の内部への浸透を妨げるため、効きが落ちます。染めるたびに表面への蓄積が進むので、回数を重ねるほどかかりにくくなる傾向があるとされています(出典)。

かかりにくいこと自体は、施術でコントロールできる範囲があります。髪の状態を見て、薬剤の選び方や巻き方、施術の順序を組み立てます。どこまでのデザインが可能かは、カウンセリングでお伝えします。

施術の直後は、きしむことがある

ヘナで染めた直後に、髪がきしむ・ごわつくと感じることがあります。業界では「ヘナショック」と呼ばれています。

感じ方には個人差があり、続く期間も人によって違います。気になる場合は、乾かし方やホームケアでやわらげる方法をお伝えしますので、遠慮なくお申し付けください。

色が落ち着くまでに、数日かかる

染めた直後の色は、空気に触れて酸化することで数日かけて濃くなっていきます。色の変化が最も大きいのは最初の2週間です(出典)。

染めたその日の色で仕上がりを判断できない、というのは面倒な点です。鏡を見て「思ったより明るい」と感じても、数日待つと印象が変わります。

洗い方にも制約が出ます。インディゴを使った場合、色が定着する前に洗い流さないよう、当日はお湯洗いにとどめることがすすめられています(出典)。

植物なら、かぶれないのか

そうとは言い切れません。

まず、市販の「ヘナ」を名乗る製品に酸化染料が入っている場合があります。国民生活センターは2026年5月20日、「かつら用」と表示されたヘナ製品を美容所で毛染めに使われた人がアナフィラキシーを起こした事例を発表しました。検出されたパラフェニレンジアミン(PPD)の含有率は9.0〜11.9%でした(出典)。これは天然ヘナの問題ではありませんが、「ヘナ」という言葉だけでは中身が保証されないということです。

そして、混ぜ物のない天然ヘナでも反応が出た症例報告があります。酢を混ぜたヘナを6時間肌に置いた30歳女性が接触皮膚炎を起こし、パッチテストで純粋なヘナにも陽性を示した例です。ただし報告されているのは1例で、これをもって頻度を語ることはできません(出典)。

植物由来だからかぶれない、とは書けません。ヘアカラーでかぶれた経験のある方、植物アレルギーやアトピー・敏感肌の方、頭皮に傷や湿疹がある方は、カウンセリングでお知らせください。ご希望があれば、施術の48時間以上前に無料のパッチテスト(約15分)をご案内しています。

定期的に通う必要がある

髪は1ヶ月で約1cm伸びます。白髪が2cmほど出てくると気になり始めるため、根元の染め直しが必要になります。最も一般的なペースは3〜4週間に1回とされています(出典)。

これはヘナ特有の欠点ではなく白髪染め全般に共通する話ですが、1回150分という所要時間と掛け合わせると、負担として無視できません。

それでも選ぶ理由があるとすれば

ここまで書いてきた弱点は、裏返すとヘナの性質そのものです。脱色しないから明るくできない。色素を化学的に作らないから色を選べない。ゆっくり結合するから時間がかかる。

この6つを許容できる方にとっては、ジアミンを使わずに白髪を染められること、髪にはり・こし・つやを与えられることが残ります。逆に、明るい髪色にしたい方、短時間で終わらせたい方には、正直なところ向いていません。

料金と施術の流れは仙台で、ヘナの白髪染めをにまとめてあります。迷っている段階でのご相談も受け付けていますので、ご予約はWebからどうぞ。


&salon Henna について

仙台市青葉区国分町にある、ヘナ専門の美容室です。インド・ラジャスタン州ソジャットの、開花前の新葉だけを使っています。ジアミンもアルカリ剤も使いません。

ヘナは農作物です。同じ産地でも、年によって出来が違います。だからその年の粉の状態を見ながら配合を決めています。施術は認定ヘナリストが、カウンセリングから仕上げまで担当します。

はじめての方ははじめての方へを、ご不明な点はよくあるご質問をご覧ください。&salon Henna についてもあわせてどうぞ。

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