ヘナとは?
ヘナは、エジプト、インド、北アフリカ、イランなど乾燥した水捌けの良い土地で育つミソハギ科の常緑樹で、白またはピンクの花、長さ2センチ幅1センチほどの楕円形の葉をつけます。
葉を乾燥させて粉末状にしたものを水またはお湯で溶いたものを髪・爪・皮膚などに塗布し着色する美容法が古くから行われている。その歴史は古く、記録は先史時代まで遡り、クレオパトラも使用した記述が残っている。
ヨーロッパではトリートメント目的でヘナを使用されているが、インドでは伝統医学であるアーユルヴェーダでヘナは万能薬として扱われており、効果は幅広く、傷の炎症抑制、鎮痛作用、機能障害改善、デトックス効果や体質改善にも効果があるとされている。
ヘナとアレルギー
ヘナも植物なので、アレルギーが全く起こさないということはありません。
ただヘナ単体でのアレルギーリスクは非常に低く、皮膚にヘナが接触することで起こる刺激性接触皮膚炎(かぶれ、痒み)の場合が多いです。
またヘナと一緒に利用される事が多いインディゴ(南蛮藍)はマメ科の植物で蕎麦にも非常に似ているため、大豆や蕎麦アレルギーの方だとアレルギー反応を起こす場合が多いです。
リコヘナについて
弊社で使用するヘナは、ヘナの中でも特に上質なものだけを厳選したリコヘナです。
リコヘナとはインドの国営農園で栽培されているヘナの中でも、毎年9〜10月の開花前の新葉(花に栄養分を取られる前)だけを収穫し、丁寧に土やその他の部分を取り除いた染色効果の高いヘナになります。
収穫した新葉は一年で消費され、翌年にはまた新しい新葉でその年のリコヘナが製造されます。
茶葉やワイン葡萄と同じように原料となるヘナの新葉は、その年々の天候などにより出来が左右されます。
同じリコヘナでもその年により染まりや色の差がありますが、ワインを楽しむようにリコヘナも楽しんで頂ければ幸いです。
インドで収穫し粉末状に加工したリコヘナは毎年3月頃に日本に入ってきますので、春にその年のヘナの出来を確認するのもヘナカラーの楽しみのひとつになります。