市販の「ヘナ」に、ジアミンが入っていることがあります

市販の「ヘナ」に、ジアミンが入っていることがあります

市販のヘナは、植物の粉だけでできていると思われがちです。ですが、すべての製品がそうとは限りません。パッケージに「ヘナ」と書かれていても、酸化染料を含む製品があります。

2026年5月、国民生活センターがこの問題について注意喚起を行いました。その内容と、ご自宅で市販のヘナをお使いの方に確認していただきたい点をまとめます。

2026年5月20日、国民生活センターは何を発表したのか

美容所で「かつら用」表示の酸化染料入りヘナ製品を使われた消費者に、アナフィラキシーショックが発症しました。

2026年5月20日、独立行政法人国民生活センターが報道発表を行いました。美容所で「かつら用」と表示されたヘナ製品を使って施術を受けた消費者に、アナフィラキシーショックが発症したという内容です。

1名の方は同じ製品で計3回発症しています。うち1回は重症度グレード3にあたり、救急搬送されました。ほかにも顔面浮腫、全身の発疹、嘔吐などの症状(グレード1、2)が報告されています。

使用された製品を検査したところ、酸化染料が検出されました。パラフェニレンジアミン(PPD、含有率9.0〜11.9%)、パラアミノフェノール、レゾルシンです。

詳細は国民生活センターの発表資料で確認できます。

なぜヘナに酸化染料が混ぜられるのか

天然のヘナは茶色から赤褐色にしか染まらないためです。黒く染めるために酸化染料が加えられます。

天然ヘナに含まれる色素はローソンと呼ばれます。髪を茶色から赤褐色に染めますが、黒色には染まりません。

しかし「黒く染めたい」という需要に応えるため、パラフェニレンジアミンなどの酸化染料を混ぜた製品が流通しています。これがいわゆる「ブラックヘナ」と呼ばれる製品です。

ヘナ製品は大きく分けて「天然ヘナ」「化粧品ケミカルヘナ」「雑貨品ケミカルヘナ」の3種類があります。見た目がナチュラルなパッケージでも、化学薬品を含む製品は珍しくありません。

「かつら用」という表示は、何を意味するのか

「かつら用」のヘナ製品は雑貨として扱われ、人体への使用を前提としていません。医薬品医療機器等法の承認も受けていません。

今回問題となった製品には「かつら用」という表示がありました。かつら用として販売される製品は雑貨扱いとなり、人の頭髪や頭皮に使用することを前提としていません。化粧品や医薬部外品のような、医薬品医療機器等法に基づく承認も受けていない製品です。

国民生活センターは「かつら用のヘナ製品は絶対に頭髪に使用しないでください」と注意を呼びかけています。あわせて、美容所を利用する際は「使用する製品が頭髪用であることを、施術者に必ず確認してください」とも述べています。

自宅にあるヘナは、どこを見て確かめればいいのか

「頭髪用」と明記されているか、成分表示に酸化染料の名称が入っていないかを確認します。

ご自宅で市販のヘナをお使いの場合、まず容器の表示をご確認ください。

1つめは、用途の表示です。「頭髪用」と明記されているかどうかが最初の手がかりになります。「かつら用」「工芸用」など、頭髪への使用を想定していない表示がないかも確認します。

2つめは、成分表示です。パラフェニレンジアミン、パラアミノフェノール、レゾルシンといった名称が記載されている場合、酸化染料が含まれています。天然ヘナだけの製品には、これらの成分は含まれません。

表示が読み取りにくい場合や、成分が分からない場合は、使用を控えることをおすすめします。

天然のヘナであれば、アレルギーは起きないのか

いいえ。ヘナはミソハギ科、インディゴはマメ科の植物です。植物にアレルギーのある方は、天然のものでも反応が出ることがあります。

酸化染料を含まない天然ヘナであっても、植物である以上、植物アレルギーのある方には反応が出る可能性があります。

ヘナはミソハギ科の植物です。ヘナに黒味を加えるために使われるインディゴ(ナンバンアイ、木藍)はマメ科の植物です。「天然だから安全」とは言い切れません。

過去に問題がなかった方でも、突然反応が出ることがあります。

パッチテストは、どう行い、なぜ毎回必要なのか

塗布した直後と、48時間後の両方を観察します。過去に問題がなかった方でも、毎回行う必要があります。

消費者庁の「毛染めによる皮膚障害」事故等原因調査報告書や、国民生活センターの注意喚起でも、パッチテストの重要性が繰り返し取り上げられています。

方法は、腕の内側や耳のうしろなど皮膚のやわらかい部分に製品を少量塗布し、洗い流さずに様子を見ます。

塗布した直後の状態だけでなく、48時間後の状態も確認する必要があります。遅れて出るタイプのアレルギー反応があるためです。「前回は問題なかったから今回も大丈夫」とは限りません。

詳しくは消費者庁の報告書で確認できます。

&salon Henna では、何を使っているのか

当店のヘナには、ジアミンもアルカリ剤も使用していません。初めての方には、事前のパッチテストをおすすめしています。

&salon Henna では、パラフェニレンジアミンなどのジアミン、アルカリ剤のいずれも使用していません。

ただし、これは特定のアレルギーがある方に施術できることを意味するものではありません。前述のとおり、植物由来であっても反応が出る可能性はあります。

初めてご来店いただく方には、事前のパッチテストをおすすめしています。

よくあるご質問

市販のヘナは、すべて危険なのですか。

いいえ。天然ヘナのみの製品と、酸化染料を含む製品があります。パッケージと成分表示を確認することが大切です。「頭髪用」と明記されているか、パラフェニレンジアミンなどの成分名が記載されていないかをご確認ください。

美容室で施術を受ける場合も、確認は必要ですか。

必要です。国民生活センターは、美容所を利用する際も、使用する製品が頭髪用であることを施術者に確認するよう呼びかけています。ご予約時や来店時に、使用する製品名をお尋ねになるとよいと思います。

パッチテストは、毎回同じ場所で行うべきですか。

腕の内側や耳のうしろなど、皮膚がやわらかく反応を確認しやすい部分であれば、場所そのものに厳密な決まりはありません。大切なのは、塗布した直後と48時間後の両方を観察することです。


&salon Henna について

仙台市青葉区国分町にある、ヘナ専門の美容室です。インド・ラジャスタン州ソジャットの、開花前の新葉だけを使っています。ジアミンもアルカリ剤も使いません。

ヘナは農作物です。同じ産地でも、年によって出来が違います。だからその年の粉の状態を見ながら配合を決めています。施術は認定ヘナリストが、カウンセリングから仕上げまで担当します。

はじめての方ははじめての方へを、ご不明な点はよくあるご質問をご覧ください。&salon Henna についてもあわせてどうぞ。

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