ヘナカラーのあと、パーマや縮毛矯正はできますか

ヘナカラーのあと、パーマや縮毛矯正はできますか

ヘナに切り替えるかどうかを考えるとき、パーマや縮毛矯正を続けている方には、もうひとつ判断材料が要ります。「ヘナにしたら、パーマはもうかけられないのか」という点です。

先に結論を書きます。かけられます。ただし、かかりにくくなります。そして回数を重ねるほど、その傾向は強まります。

当店はヘナ専門で、パーマも縮毛矯正も扱っていません。つまりこの記事は、当店のメニューを売るために書いているものではありません。他店でパーマをかける前提で、知っておいていただきたいことをそのまま書きます。

ヘナで染めた髪に、パーマはかかりますか

かかります。ただし、ヘナをしていない髪に比べるとかかりにくくなります。

「ヘナをするとパーマが一切かからなくなる」という説明を見かけることがありますが、そこまで断定できる材料は見当たりませんでした。実際には、かかりにくくなる、という程度の話です。

美容室の説明では、ヘナ履歴のある髪でもパーマをかけることは可能で、技法を選べば持ちよくかけられるとされています(MULBERRY)。

ただしこれは、ヘナ履歴を伝えたうえで、それを前提に組み立ててもらった場合の話です。何も言わずに施術台に座ると、想定より弱くかかる可能性があります。

なぜ、かかりにくくなるのか

ヘナの色素が髪の表面に付着しているため、パーマ液が内部へ浸透するのを妨げるからです。

ヘナの色素であるローソンは、髪のケラチンというタンパク質と結びついて、髪の表面に定着します。ヘナに脱色作用がなく、黒髪の色がほとんど変わらないのも、この「表面に付着する」という仕組みによるものです。

パーマは、薬剤を髪の内部まで浸透させて、内部の結合をいったん切り、形を変えてから結び直す施術です。表面に付着物があると、この浸透が妨げられます。

美容室の説明でも、髪表面に付着した染料がパーマ液の浸透を阻害する、と説明されています(MULBERRY)。

同じ理由で、ヘナは毛髪にはり、こしを与えます。パーマがかかりにくいことと、手ざわりが変わることは、同じ性質の裏表です。

回数を重ねるほど、かかりにくくなります

ヘナは染めるたびに髪の表面に積み重なっていくため、施術回数が増えるほどパーマは入りにくくなります。

ヘナは1回で完結する施術ではありません。根元が伸びるたびに繰り返すものですし、回数を重ねるほど色が深くなっていくことも、複数のメーカーが説明しています。

その「積み重なる」性質が、パーマにとっては不利に働きます。染着性が高い反面、染めるたびに表面に蓄積していくため、よりかかりにくくなる、とされています(MULBERRY)。

ですので、パーマを今後も続けたい方にとっては、「ヘナを何回続けたか」が判断の材料になります。1回目と10回目では、条件が違います。

ヘナとパーマは、どのくらい間隔をあければいいのか

美容室の説明では、最低10日、できれば2週間空けることがすすめられています。

ヘナの施術直後は、色素が髪の表面のキューティクルにも付着している状態です。この付着が落ち着くまでに10日から2週間ほどかかり、その間はパーマ液が浸透しにくい、と説明されています(Hairmake Place)。

ヘナをした翌日にパーマ、という順番は避けたほうが無難です。

なお、この日数の根拠として実験データが示されているわけではありません。施術経験から導かれた目安として受け取ってください。

パーマを先にした場合は、どうなりますか

こちらも10日から2週間あけることがすすめられています。理由はヘナのときとは違います。

パーマの薬剤にはアルカリ剤が含まれます。施術後、このアルカリ剤が髪から抜けきるまでに時間がかかります。その残っている状態でヘナを重ねると、ヘナの引き締める性質によって残留物が抜けにくくなり、髪の負担につながる、という説明があります(Hairmake Place)。

つまり、どちらを先にする場合でも、10日から2週間はあけておく。これが現時点で見つかる、いちばん具体的な目安です。

デジタルパーマなら大丈夫、という話をどう受け取るか

熱を使う技法のほうが有効とされていますが、「必ずかかる」という意味ではありません。

ヘナ履歴のある髪に対しては、デジタルパーマやエアウェーブといった、熱を併用する技法が有効とされています(MULBERRY)。

ただし、これは技法を変えれば条件が良くなる、という話であって、ヘナの回数や髪の状態を問わず確実にかかる、という意味ではありません。

実際にかけられるかどうかは、髪を見た美容師が判断することです。この記事も含め、事前にウェブで読んだ情報で決めてしまわず、施術する方に見てもらってください。

縮毛矯正についても、同じと説明されています

普通のパーマもデジタルパーマも縮毛矯正も、ヘナとの間隔については同じ扱いとされています。

縮毛矯正やストレートパーマも、薬剤を髪の内部に浸透させて結合を組み替える施術です。仕組みが同じである以上、表面の付着物が浸透を妨げるという条件も同じです。

美容室の説明でも、普通のパーマ・デジタルパーマ・縮毛矯正のいずれも同じ、10日から2週間という間隔で扱われています(Hairmake Place)。

ただし、縮毛矯正に絞って「ヘナ履歴があるとどの程度かかりにくくなるか」を検証した資料は、調べた範囲では見つかりませんでした。パーマについての説明を、そのまま当てはめている状態です。

分かっていないこともあります

ヘナの回数と、パーマのかかりにくさの度合いを数値で結びつけたデータは見つかりませんでした。

この記事で紹介した内容は、いずれも美容室が施術経験から書いているものです。メーカーの公式資料や、査読を経た研究でこの点を扱ったものは、調べた範囲では確認できませんでした。

具体的には、次のことが分かっていません。

  • ヘナ何回目から、どの程度かかりにくくなるのか
  • 10日・2週間という日数に、測定にもとづく裏づけがあるのか
  • 縮毛矯正について、パーマと同じと言い切ってよいのか

分かっている範囲と、分かっていない範囲は、分けてお伝えします。

当店では、ヘナの髪へのパーマ・縮毛矯正を行っています

&salon Henna はヘナ専門ですが、ヘナを続けている髪へのパーマ・縮毛矯正は行っています。かかりにくくなった髪の状態を見て、可能なデザインをご提案します。

多くの美容室では、ヘナはカラーメニューのひとつとして置かれています。当店は逆に、ヘナが軸です。ヘナを重ねた髪に何ができるかを見きわめて、パーマや縮毛矯正を組み立てます。

アルカリカラーは基本的に行いません。ヘナでは叶わないご要望と分かった場合に限り、ご説明の上でご案内することがあります。押し売りをすることはありません。

そのうえで、パーマや縮毛矯正を今後も続けたい方には、この記事に書いたことを先に知っておいていただきたいと思っています。かかりにくくなること、間隔の目安があること。それをふまえて、あなたの髪に何ができるかを、カウンセリングで一緒に考えます。

ご相談いただくときに、教えていただきたいこと

パーマや縮毛矯正の履歴は、その日のヘナの組み立てを決める材料になります。

カウンセリングでうかがっているのは、次のようなことです。

  • 直近のパーマ・縮毛矯正がいつだったか
  • 今後も続けるご予定があるか
  • 毛先にどのくらい履歴が残っているか

ヘナは農作物です。収穫は年に一度、雨季が明けたあとの短い期間だけで、同じ産地でも年によって出来が違います。決まったレシピで同じように染まるものではありません。当店では認定ヘナリストがマンツーマンで担当し、その年の粉の状態と、お客様の髪の状態を見たうえで、水の温度と置く時間を決めています。

パーマの履歴は、その判断材料のひとつです。隠さずに教えていただけると助かります。

よくあるご質問

ヘナをすると、もうパーマはかけられなくなりますか。

かけられなくなるわけではありません。かかりにくくなります。美容室の説明では、ヘナ履歴のある髪でも技法を選べばかけられるとされています。ただし回数を重ねるほど不利になりますので、パーマを続けるご予定がある方は、その前提でご相談ください。

ヘナのあと、何日空ければパーマをかけられますか。

美容室の説明では、最低10日、できれば2週間とされています。逆に、パーマのあとにヘナをする場合も同じくらいの間隔がすすめられています。ただしこの日数に実験データの裏づけがあるわけではなく、経験からの目安です。

縮毛矯正も、パーマと同じと考えていいですか。

同じ扱いで説明されています。薬剤を髪の内部に浸透させる仕組みが共通しているためです。ただし縮毛矯正に絞った検証資料は見つかりませんでした。断定はできません。

他店でパーマをかけるとき、ヘナのことを伝えたほうがいいですか。

伝えてください。ヘナ履歴があることを前提に薬剤や技法を選ぶかどうかで、結果が変わります。いつ、何回ヘナをしているかまで伝えられると、より判断しやすくなります。

パーマをやめたくないのですが、ヘナに切り替えられますか。

切り替え自体はできます。ただし、パーマのかかりを優先するのであれば、ヘナの回数が増えるほど条件は不利になります。どちらをどの程度優先するかは、ご来店時に一緒に整理させてください。


&salon Henna について

仙台市青葉区国分町にある、ヘナ専門の美容室です。インド・ラジャスタン州ソジャットの、開花前の新葉だけを使っています。ジアミンもアルカリ剤も使いません。

ヘナは農作物です。同じ産地でも、年によって出来が違います。だからその年の粉の状態を見ながら配合を決めています。施術は認定ヘナリストが、カウンセリングから仕上げまで担当します。

はじめての方ははじめての方へを、ご不明な点はよくあるご質問をご覧ください。&salon Henna についてもあわせてどうぞ。

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