白髪の量で、ヘナの見え方はこう変わります

白髪の量で、ヘナの見え方はこう変わります

「ヘナはオレンジになる」と聞いて、迷っている方は多いと思います。

実際、ヘナはオレンジがかった色になります。ですがその出方は、白髪の量によってまったく違います。同じヘナを同じように塗っても、白髪が1割の方と5割の方では、仕上がりは別物です。

この記事では、白髪の割合ごとの見え方と、オレンジが気になる方向けの調整方法をお伝えします。

なぜヘナは、白髪だけ染まるのか

ヘナには脱色作用がないためです。もともと色のある黒髪はほとんど変わらず、色のない白髪にだけ色が乗ります。

一般的なアルカリカラー(酸化染毛剤)は、髪の中のメラニン色素を一度脱色してから染料を定着させます。だから黒髪を明るい色に変えられます。

一方でヘナには脱色作用がありません。ヘナの色素(ローソン)は、髪をつくっているケラチンというタンパク質に結合するだけです。そのため、もともと色素を持つ黒髪はほとんど変化せず、色素を持たない白髪にだけ色がのります(ナイアード)。

これが、ヘナで髪全体が一色にならず、白髪の部分だけがオレンジ系に染まる理由です。

白髪の割合で、仕上がりはどう変わるのか

白髪が少ないほど赤みは目立たず、多いほど全体がオレンジ寄りの印象になります。

目安は3段階です(みんなのヘナ、ナイアード)。

白髪が1割ほどの場合

赤みは近くで見ないと分かりにくい程度です。白髪がまばらにあるだけなので、赤茶に染まった部分は髪全体の中に紛れます。

白髪が3割ほどの場合

全体的に赤茶が目立ち始めます。白髪の本数が増える分、色のついた部分の面積も広がるためです。

白髪が5割以上の場合

全体がオレンジ色になり、モード感のある見た目になります。白髪が半分を超えると、赤茶に染まった髪が占める割合が大きくなるためです。

白髪が少ない方には、かえって目立たなくなる効果があります

白髪特有の光る部分が赤茶に染まることで、逆に目立ちにくくなります。

白髪は光の当たり方によって「キラッと光って目立つ」ことがあります。ヘナで白髪の部分だけに色がつくと、その光る質感が赤茶色に変わり、周囲の髪の色となじみやすくなります。

白髪染めというと「全部隠す」というイメージを持たれがちですが、ヘナの場合は「目立ちにくくする」という言い方のほうが近いかもしれません。

オレンジを落ち着かせたい場合は、どうすればいいですか

インディゴという藍色の染料を重ねることで、ダークブラウンから黒に近い色に寄せられます。

インディゴは、ナンバンアイ(木藍)というマメ科の植物の葉からとれる染料です。ヘナだけだとオレンジ系の色素しかありませんが、インディゴを配合すると青系の色素が加わり、色の印象を落ち着いた方向に寄せられます。

ヘナのみ、ヘナとインディゴ1対1、インディゴのみの3通りで白い毛束を染め、色の違いを撮影しました。ヘナとインディゴの色は、染めた直後からどう変わるかで、3通りの色を並べています。

手順としては、ヘナとインディゴを濡れたまま同時に重ねると色落ちしやすいため、当店では1度目を洗い流してシャンプーしたあと、2度目にインディゴを重ねます(マハラニヘナ)。

この方法をとる場合、施術時間が1時間ほど長くなります。

染めた直後の色で、判断してよいのか

判断できません。染めた直後がいちばん明るく、実際の色は数日かけて濃く深くなっていきます。

ヘナの色素は空気に触れて酸化することで発色が進みます。切ったりんごの断面が時間とともに変色していく反応と同じです。色の変化がいちばん大きいのは、染めてから最初の2週間です(Ancient Sunrise)。

そのため、施術当日の色だけを見て「思っていたより明るい」「オレンジが強い」と判断するのは早すぎます。

毎回まったく同じ色になりますか

なりません。ヘナは農作物なので、産地や収穫時期によって色素の含有量が変わります。

ヘナは植物から作られる、いわば農作物です。収穫は秋のみで、産地や収穫後の乾燥の丁寧さによって色素の含有量が変わります。同じ農園で収穫したものでも、年によって出来が異なります(ナイアード)。

そのため、前回と今回で発色に多少の違いが出ることがあります。これはヘナという素材の性質によるもので、施術の失敗ではありません。

根元が伸びてきたら、どのくらいの間隔で染めますか

3〜4週間に1回が最も一般的です。白髪が少ない方は1〜2ヶ月に1回でも足ります。

髪の伸びる速さには個人差がありますが、1ヶ月に1〜1.5cmほど伸びます。白髪が2cm程度伸びると気になり始める方が多いためです(ナイアード)。

白髪の量が多い方ほど根元の伸びが目立ちやすいので、短めの間隔になります。ご自身の白髪の量と気になり方に合わせて調整してください。

よくあるご質問

白髪が多いのですが、オレンジにならずに染められますか。

ヘナ単体では、白髪の多い方ほどオレンジ寄りの発色になります。抑えたい場合は2度目にインディゴを重ねる「2度染め(追加ヘナカラー)」という方法があります。ただし施術時間は1時間ほど長くなります。

染めた当日にオレンジが強く感じました。失敗でしょうか。

失敗とは限りません。ヘナの発色は染めた直後がいちばん明るく、その後数日かけて酸化しながら深くなっていきます。とくに最初の2週間で変化が大きいため、当日の色での判断は難しいところです。

前回と同じ配合・同じ時間で染めたのに、色の出方が違う気がします。

ヘナは農作物のため、産地や収穫時期によって色素の含有量が変わり、毎回まったく同じ色にはなりません。素材の性質によるものです。


白髪の量もご希望の色味も、お一人おひとり違います。当店では、白髪の量とご希望に合わせて、その日ごとにヘナとインディゴの配合を決めています。

仕上がりについて気になる点があれば、ご予約の際にお尋ねください。


&salon Henna について

仙台市青葉区国分町にある、ヘナ専門の美容室です。インド・ラジャスタン州ソジャットの、開花前の新葉だけを使っています。ジアミンもアルカリ剤も使いません。

ヘナは農作物です。同じ産地でも、年によって出来が違います。だからその年の粉の状態を見ながら配合を決めています。施術は認定ヘナリストが、カウンセリングから仕上げまで担当します。

はじめての方ははじめての方へを、ご不明な点はよくあるご質問をご覧ください。&salon Henna についてもあわせてどうぞ。

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