ジアミンアレルギーと言われた方の、白髪染めの選択肢

ジアミンアレルギーと言われた方の、白髪染めの選択肢

一般的な白髪染めでかぶれて、皮膚科で「ジアミンにアレルギーがある」と言われた。では、これから白髪はどう染めるのか。

結論から書きます。酸化染毛剤を使わない染め方は、ヘアマニキュア・カラートリートメント・一時染毛料・植物性の染料の4つです。ただし、どれも髪を明るくすることはできず、選べる色の幅も狭くなります。そして、どの方法についても「反応が出ない」と言い切れるものはありません。

順に書きます。

「ジアミン」は、何を指す言葉か

一般的な白髪染め(酸化染毛剤。医薬部外品にあたり、アルカリ剤と過酸化水素で染めるタイプ)に使われている、酸化染料の一部を指します。

消費者庁の消費者安全調査委員会は、報告書「毛染めによる皮膚障害」(2015年10月23日)で、アレルゲンとなる酸化染料としてパラフェニレンジアミン・トルエン-2,5-ジアミン・パラアミノフェノール・メタアミノフェノールの4つを挙げています。毛染めによる皮膚障害の危害情報は、2010〜2014年度の5年間で約1,000件、毎年度200件程度が登録されています(出典)。日本ヘアカラー工業会も、酸化染毛剤の主成分として同じ4つを挙げています(出典)。

このうち日本語で「ジアミン」と呼ばれることが多いのは、パラフェニレンジアミンとトルエン-2,5-ジアミンの2つです。ヘアカラーメーカーのホユーは、この2つを指す言葉として使われているとしたうえで、どこまでを「ジアミン」とするかはメーカーや媒体によって異なると注記しています(出典)。

言葉の範囲が話し手によって違うということです。皮膚科で何に反応したと言われたのか、物質名で控えておくと、以降の判断がしやすくなります。

「ノンジアミンカラー」なら、使えるのか

一概には言えません。

ノンジアミンカラーは「ジアミン系染料を含まないヘアカラー」を指す言葉です。ただし「ジアミン」の範囲は一定ではなく、ジアミン系を外してもパラアミノフェノールなど別の酸化染料を使っている製品があります。その場合、酸化染料に反応した方には同じ問題が残ります。ホユーも「すべての人に安全とは限らず、他の成分でかぶれる可能性もある」としています(出典)。

製品名や呼び名ではなく、成分表示を見て判断する必要があります。

酸化染毛剤以外に、どんな染め方があるか

4つあります。日本ヘアカラー工業会と日本化粧品工業会の分類に沿って並べます。

  • ヘアマニキュア(酸性染毛料・化粧品):黒色401号などの酸性染料が、髪の外縁から内部に浸透します。色持ちは約2〜4週間
  • カラートリートメント(半永久染毛料・連続使用タイプ・化粧品):塩基性茶16などの染料。使うたびに色素が表層に蓄積しますが、シャンプーのたびに色落ちします
  • 一時染毛料(ヘアカラースプレー、ヘアマスカラなど・化粧品):顔料を髪の表面に付着させます。1回のシャンプーで洗い流せます
  • 植物性の染料(ヘナなど):ヘナの葉に含まれるローソンという赤橙色の色素が、髪の主成分であるケラチン(髪の約8割を占めるタンパク質)と結びついて残ります

(出典)(出典)

共通しているのは、どれも脱色をしないことです。日本化粧品工業会は、酸化染毛剤が髪を明るくできるのは過酸化水素がメラニン(髪の黒さをつくっている色素)を脱色するためだと説明しています(出典)。その工程がない以上、今より明るい髪色にはできません。

消費者庁の報告書も、すでに発症した方への対応として、原因と考えられる酸化染毛剤の使用をやめること、医療機関を受診すること、代替としてヘアマニキュアなどの染毛料を挙げています(出典)。

ヘナなら、反応は出ないのか

そうとは言えません。理由は2つあります。

1つは、植物そのものに反応が出ることがあるためです。酢を混ぜた天然ヘナを6時間皮膚に置いて接触皮膚炎を起こした30歳女性の報告があり、パッチテストで純粋なヘナにも陽性が出ています。ただし症例報告1例で、発生頻度を示すデータではありません(出典)。ヘナはミソハギ科、暗く染めるときに併用するインディゴ(ナンバンアイの葉。青系の色素)はマメ科の植物です。

もう1つは、「ヘナ」という名前の製品に、酸化染料が入っていることがあるためです。国民生活センターは2026年5月20日、「かつら用」と表示されたヘナ製品を頭髪に使った美容所の施術で、アナフィラキシーが発生したと発表しました。粉末からはパラフェニレンジアミンが9.0〜11.9%検出され、使用方法どおりに調製した状態でも1.8〜3.0%の酸化染料を含んでいました。1名は3回発症し、重症度グレード3で救急搬送されています(出典)。市販品の見分け方は市販の「ヘナ」に、ジアミンが入っていることがありますに書きました。

ジアミンを避けたい方ほど、使う製品が頭髪用か、そして成分表示に酸化染料の名前がないかを確認する必要があります。

先に、何をすればいいか

皮膚科の受診です。

国民生活センターは、酸化染料などにアレルギーの経験がある方について、少量の使用や、自分で行うパッチテストであっても重いアレルギー症状が出ることがあるとして、実施する前に医師に相談するよう呼びかけています(出典)。自己判断でパッチテストから始めないでください。

何に反応したのかが物質名で分かれば、避けるべきものがはっきりします。染め方を選ぶのは、そのあとの順番です。まだ診断は受けておらず、染めるたびに頭皮がしみる段階の方は、白髪染めのたびに頭皮がしみる方へもあわせてご覧ください。

当店で、できることとできないこと

当店はヘナ専門で、酸化染料もアルカリ剤も使いません。ただし、上に書いたとおり、植物にも反応は起こりえます。「反応が出ません」とはお伝えできません。

カウンセリングでは、これまでにかぶれた薬剤と、皮膚科で言われた内容をうかがいます。パッチテストは、必要性をご説明したうえで、ご希望があれば実施します。すでに医療機関でアレルギーの診断を受けている方は、まず主治医にご相談ください。

染められるのは赤褐色からオレンジの範囲で、髪を明るくすることはできません。ほかの制約はヘナで白髪染めをするデメリットを、正直に書きますに、料金と施術の流れは仙台で、ヘナの白髪染めをにまとめています。ご予約はWebから承っています。

出典


&salon Henna について

仙台市青葉区国分町にある、ヘナ専門の美容室です。インド・ラジャスタン州ソジャットの、開花前の新葉だけを使っています。ジアミンもアルカリ剤も使いません。

ヘナは農作物です。同じ産地でも、年によって出来が違います。だからその年の粉の状態を見ながら配合を決めています。施術は認定ヘナリストが、カウンセリングから仕上げまで担当します。

はじめての方ははじめての方へを、ご不明な点はよくあるご質問をご覧ください。&salon Henna についてもあわせてどうぞ。

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