「ヘナはやめたほうがいい」と言われる理由を、ひとつずつ検証する

「ヘナはやめたほうがいい」と言われる理由を、ひとつずつ検証する

「ヘナはやめたほうがいい」という言葉を、検索で見かけた方が多いと思います。

ネット上に出てくる理由を集めると、9つに整理できます。そのうち7つは、事実か、ほぼ事実です。1つは別のものと取り違えられています。1つは、裏づけとなるデータを確認できませんでした。

ヘナ専門の美容室ですが、事実は事実として書きます。順に見ていきます。

「明るくできない」— 事実です

ヘナには脱色の働きがありません。

一般的な白髪染め(アルカリカラー)は、髪の中のメラニン(髪の黒さをつくっている色素)を薬剤で脱色してから染料を入れます。だから元の髪より明るくできます。ヘナはこの工程がなく、葉に含まれるローソンという赤橙色の色素が、髪の主成分であるケラチン(髪の約8割を占めるタンパク質)と結びついて色が残るだけです(出典)。

今より明るい髪色にしたい方には、ヘナは向きません。ここは技術では変えられません。

「色が選べない」— ほぼ事実です

ヘナ100%で出る色は、赤褐色からオレンジの範囲です。しかも白髪の量で見え方が変わり、白髪1割程度なら近くで見ないと分からない程度、3割程度で赤茶が目立ち始め、5割を超えると全体がオレンジ寄りに見えます(出典)。

暗くしたい場合はインディゴ(ナンバンアイの葉。青系の色素)を重ねます(出典)。選べる幅はその範囲までです。

「時間がかかる」— 事実です

当店の施術は、カウンセリングからアフターカウンセリングまで合計150分です。うち塗布30分、放置30分。一般的な白髪染めより長くかかります。

「パーマや縮毛矯正がかけられなくなる」— 「かかりにくくなる」が正確です

ヘナの色素は髪の表面に定着します。そのため、パーマ液が髪の内部へ浸透するのを妨げ、かかりにくくなります。染める回数を重ねるほど蓄積するため、この傾向は強まります(出典)。

「絶対にかからない」ではありません。詳しくはヘナカラーのあと、パーマや縮毛矯正はできますかに書きました。

「においが残る」— 事実です

ヘナ100%のにおいは、井草(畳)に近い植物のにおいです。ヘナメーカーのナイアードは、染めてから2〜3日はにおいがし、髪が濡れたときに感じやすい、個人差があり1週間ほど気になる方もいる、と説明しています(出典)。

好き嫌いが分かれる部分です。苦手な方には向きません。

「施術の直後にきしむ」— 事実ですが、一時的とされています

ヘナのペーストに含まれる水分と酸性の成分で、髪の表面のキューティクルが一時的に膨潤するためと説明されています。数日から1週間ほどで戻るとされます(出典)。ただし、これを数値で測った実験データは確認できていません。

「かぶれた人がいる」— 多くは、別のものと取り違えられています

「ヘナでかぶれた」という話の多くは、ヘナと名のつく、化学染料入りの製品によるものです。

国民生活センターは2026年5月20日、「かつら用」と表示された酸化染料入りヘナ製品を頭髪に使った施術で、アナフィラキシーが発生したと発表しました。検出されたのはパラフェニレンジアミン(PPD、含有率9.0〜11.9%)などの酸化染料で、1名は3回発症し重症度グレード3で救急搬送されています(出典)。ジアミンとは、この酸化染料の総称です。

ただし、植物100%のヘナであればアレルギーが起きないわけではありません。天然のヘナで接触皮膚炎を起こした30歳女性の症例報告があり、パッチテストで純粋なヘナに陽性反応が出ています(出典)。ヘナはミソハギ科、インディゴはマメ科の植物です。植物アレルギーのある方は、事前にお申し出ください。

くわしくは市販の「ヘナ」に、ジアミンが入っていることがありますをご覧ください。

「毒が出ると言われるのが怪しい」— 裏づけを確認できませんでした

ヘナで体内の毒が排出される、施術後の不調は「好転反応」だ、という説明を見かけることがあります。これを裏づける実証データは、調べた範囲では確認できませんでした。

当店はこの説明を使いません。ヘナは髪を染める化粧品であって、それ以上のものではないと考えています。施術後に体調の変化があった場合は、様子を見ずに医療機関にご相談ください。

「一度始めると戻れない」— ほぼ事実です

ヘナの色素はケラチンと結びついているため、ブリーチをしてもメラニンは脱色されますが、ヘナの色は残ります。ヘナで染めた髪をブリーチした実例として、赤茶が残った例がメーカーから報告されています(出典)。

色は伸びた部分を切っていくのが基本になります。将来ハイトーンにする予定がある方は、始める前に考えたほうがよい部分です。

では、やめたほうがいいのはどんな方か

ここまでを裏返すと、こうなります。

  • 今より髪を明るくしたい方
  • 赤褐色〜暗い茶の範囲以外の色にしたい方
  • 施術に150分をかけられない方
  • パーマや縮毛矯正を続けたい方
  • においが苦手な方
  • 数年以内にブリーチやハイトーンを考えている方

ひとつでも当てはまるなら、ヘナ以外の選択肢を検討されたほうが納得できると思います。逆に、ジアミンを使わずに白髪を染めたい、髪にはりやこしがほしい、という方には合う方法です。デメリットの全体像はヘナで白髪染めをするデメリットを、正直に書きますにまとめています。

料金と施術の流れは仙台で、ヘナの白髪染めをにまとめています。ご予約は、画面上部の「ご予約」ボタンから承ります。

出典


&salon Henna について

仙台市青葉区国分町にある、ヘナ専門の美容室です。インド・ラジャスタン州ソジャットの、開花前の新葉だけを使っています。ジアミンもアルカリ剤も使いません。

ヘナは農作物です。同じ産地でも、年によって出来が違います。だからその年の粉の状態を見ながら配合を決めています。施術は認定ヘナリストが、カウンセリングから仕上げまで担当します。

はじめての方ははじめての方へを、ご不明な点はよくあるご質問をご覧ください。&salon Henna についてもあわせてどうぞ。

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